入院前から行う切れ目のない退院支援
大分県立病院ニュース
2020年02月28日
「退院支援」とは
患者さん、ご家族の方には聞き慣れない言葉かもしれませんが、「退院支援」とは患者さんとそのご家族が望む生活の場に、安心、安全に退院できるように支援することです。
入院が決定したときから退院支援が始まります
当院では入院が決定した時から治療内容や病状の変化、退院後の生活を見通して、患者さんが安心して療養生活を送ることができるように支援しています。患者さんやご家族の希望を聞きながら医師、看護師、薬剤師など病院スタッフが連携・協働し、切れ目のない退院支援を行っています。
2019年5月に当院に開設された「患者総合支援センター」は、円滑な入院・退院支援のための調整や、患者さんやご家族の治療上の不安や悩みに対応する相談窓口を設けています。
退院後に介護や医療処置が必要になったときは
自宅での介護や医療処置について不安に思う方もいらっしゃると思います。そんな時、ご家族の介護負担を軽減するためにサービスの導入や変更、慣れない医療処置の見守りやお手伝いのために訪問看護の提案・紹介など、患者さんやご家族の希望を聞きながら、お一人お一人にあったサポートを行っています。
必要時、ご提案・ご紹介しています
- 介護保険の説明
- 介護サービスの導入、変更
- 手すりやスロープ等の設置
- ベッドなど福祉用具のレンタル
- 訪問看護・訪問医療の導入
病院から地域への引き継ぎもしています
自宅での介護や医療処置などの療養環境を整えるために、必要に応じて退院の前にケアマネージャーや訪問看護師などに来院していただき、患者さん、ご家族と一緒に話し合いをします。看護師は患者さんやご家族が要望を伝えやすい雰囲気作りや、ケアマネージャーや訪問看護師への橋渡しをします。患者さんやご家族の希望に添って、ケアマネージャーや訪問看護師などに自宅での体調管理や医療処置の見守りとお手伝いをお願いし、病院から在宅に引き継いでいます。
(成人・老年NP県病専門看護師 岡田茂美)
※掲載内容の詳細は各科外来・各病棟でお尋ねください。