小児・高齢者の頭部外傷〜家庭内での事故を予防しましょう〜
2019年01月07日
1歳以上の子どもの死亡原因には「不慮の事故」が常に上位に入っています(厚生労働省の人口動態統計月報年計による)。交通事故や溺水が多いのですが、家庭内での転倒・転落による事故も少なくありません。不幸なことですが、自宅の2階やマンションから転落したお子さんが当院にも救急搬送されてきます。
しかし「不慮の」といいながらも子どもの運動発達に伴う行動から危険を予知して、回避できることは多いのではないでしょうか。
乳幼児を一時的にでも高所(家庭内では机やキッチン、洗濯機の上など)に放置することは避けましょう。自宅の出窓やベランダに、踏み台となるような椅子、机などの家具(ピアノだったこともあります)がないか、子どもが小さい期間だけでも事故が起きそうな配置を避けるよう今一度検討しましょう。小さな子どもは好奇心が旺盛で、大人には予想もできない行動にでるものです。
1歳以上の子どもの死亡原因には「不慮の事故」が常に上位に入っています(厚生労働省の人口動態統計月報年計による)。交通事故や溺水が多いのですが、家庭内での転倒・転落による事故も少なくありません。不幸なことですが、自宅の2階やマンションから転落したお子さんが当院にも救急搬送されてきます。
しかし「不慮の」といいながらも子どもの運動発達に伴う行動から危険を予知して、回避できることは多いのではないでしょうか。
乳幼児を一時的にでも高所(家庭内では机やキッチン、洗濯機の上など)に放置することは避けましょう。自宅の出窓やベランダに、踏み台となるような椅子、机などの家具(ピアノだったこともあります)がないか、子どもが小さい期間だけでも事故が起きそうな配置を避けるよう今一度検討しましょう。小さな子どもは好奇心が旺盛で、大人には予想もできない行動にでるものです。
また、高齢者は年を重ねるにつれどうしても反射神経が衰え、とっさの事故への判断が鈍ります。目にはわかりにくい段差や坂などの高低差には日頃から注意してください。不安定な台に乗っての作業(私の経験では脚立からの転落が多く、重症な頭部外傷となることがあります)は避けるか、必ず二人以上で行うよう心がけてください。
また、高齢者は年を重ねるにつれどうしても反射神経が衰え、とっさの事故への判断が鈍ります。目にはわかりにくい段差や坂などの高低差には日頃から注意してください。不安定な台に乗っての作業(私の経験では脚立からの転落が多く、重症な頭部外傷となることがあります)は避けるか、必ず二人以上で行うよう心がけてください。
(脳神経外科 副部長 下髙一徳)
※掲載内容の詳細は各科外来・各病棟でお尋ねください。