心臓リハビリテーションをご存知ですか

大分県立病院ニュース

2020年01月20日

 以前、心臓病には絶対安静が基本でした。しかし過剰な安静は運動能力や体の調整機能の低下など社会復帰の遅れを招くため、最近では早期から「心臓リハビリテーション」が行われます。

心臓リハビリテーションとは

 リハビリテーションというと機能回復訓練を思い浮かべませんか。心臓リハビリテーションは機能回復訓練に加え、運動療法を中心として学習活動、生活指導、カウンセリングからなる生活習慣改善も行う総合的なプログラムです。患者さんが1日も早く快適な家庭生活や社会生活に戻って生活の質(QOL)を改善し、再発を予防することを目的としています。

心臓リハビリテーションプログラム

 心臓リハビリテーションのプログラムは【急性期】【回復期】【維持期】の3段階に分かれます。

  • 【急性期】…洗面、トイレなどの身の回りの動作ができるようになることを目標とします。急性期の治療とともに、段階的に活動量を増やしていきます。

  • 【回復期】…社会復帰、再発防止を目標とします。積極的な運動療法、カウンセリング(復職の相談、不安などの心理的問題)、生活指導などを行います。

  • 【維持期】…再発予防、健康維持を目標に一生涯続けて行われます。

 当院は急性期を担当しています。急性期は血液の循環が不安定で、病状をよく把握する必要があります。
 このため当院では心臓血管外科、循環器内科の医師と連携を図りながら、心臓リハビリテーション指導士の資格を持つ理学療法士、看護師が患者さん一人ひとりにあった運動療法と生活指導を行っています。

 当院は急性期を担当しています。急性期は血液の循環が不安定で、病状をよく把握する必要があります。

 このため当院では心臓血管外科、循環器内科の医師と連携を図りながら、心臓リハビリテーション指導士の資格を持つ理学療法士、看護師が患者さん一人ひとりにあった運動療法と生活指導を行っています。

(心臓リハビリテーション科看護師 心臓リハビリテーション指導士 小出美和)

※掲載内容の詳細は各科外来・各病棟でお尋ねください。

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