外来化学療法室における新型コロナ感染症予防の取り組み
大分県立病院ニュース
2021年05月28日
外来化学療法室を利用する患者さんの多くは、病気の影響や抗がん剤による副作用のために免疫力が低下しています。そのため、感染症にかかった場合は重症化する可能性があります。外来化学療法室では、患者さんが安全に治療を継続できるように以下のような感染症予防対策を実施しています。
- 待合室や治療室の椅子や手すりなどを消毒薬入りのクロスで拭く
- 待合室では、間隔をあけて座れるように椅子を配置する
- 定期的な換気を行う
- 患者さんや付き添いの方が使用できるように、待合室や診察室、治療室など複数か所に手指消毒薬を設置する
- 来室時には患者さん、付き添いの方の体温測定と体調確認を行い、発熱などの感染症状がある場合は別室で対応する
- 県外移動の有無や他県からの来県者との接触の有無を確認し、接触状況に応じて治療時間や場所を調整し、他の患者さんと接触しないように治療環境を整える
- 患者さんの県外への外出予定などをあらかじめ確認し、医師とともに治療スケジュールを調整する
患者さん・ご家族向けの「化学療法中の感染症予防のための日常生活上の注意点」に関するパンフレットを作成しており、このパンフレットを活用して感染予防の指導を行っています。職員も体調管理を行い、今後も患者さんが安心して治療を受けられるように感染症予防に努めていきます。