切迫性尿失禁(せっぱくせいにょうしっきん)のお話
大分県立病院ニュース
2022年07月29日
生活上でお困りの症状はありませんか?急に強い尿意を感じ、トイレに間に合わず尿がもれてしまうことを『切迫性尿失禁』といいます。水に触れたり、音を聞いたりした時、ドアノブに手をかけた時に我慢が出来ない尿意から尿もれが生じるという特徴があります。切追性尿失禁の治療にはお薬が有効です。一人で悩まずに、一度病院にご相談ください。お薬と自分でできる改善法を組み合わせるとより効果的です。今回は、自分でできる改善法についてご紹介します。
自分でできる改善法のポイント
水分の適切な摂り方
- 1日水分摂取量は約1.2L摂取しましょう。
- 睡眠3時間前水分摂取は控えましょう。
- カフェインを含む飲料(コーヒー、濃い緑茶など)は控えましょう。
膀胱のトレーニング
もれるのが心配で、尿意を感じないのに“あらかじめ”トイレに行くという癖がついてしまうと、膀胱が勝手に縮み過敏な動きをするため、うまく尿をためられなくなってもれてしまいます。適度におしっこをためる習慣をつけることが大切です。
【トレーニングの方法】
はじめは自宅にいる時から始めましょう。
- トイレに行きたくなっても、まずは我慢します。
- 最初は2~3分、次に5分くらいを目標に、いよいよ我慢が出来なくなったというタイミングでトイレに行くようにするトレーニングを1週間程度続けます。
- 少しずつ我慢する時間を10分、15分と延ばしていき、1時間程度我慢できるようになればトレーニングの目標は達成です。
骨盤底筋体操
(県病医療ニュース 2020年5月号をご覧ください。)