リンパ浮腫看護外来の紹介
大分県立病院ニュース
2022年04月29日
大分県立病院では2019年9月にリンパ浮腫看護外来を開設しました。
対象 当病院で婦人科がん・乳がんで手術を受けた患者さん
日時 金曜日(予約制)
リンパ浮腫とは
リンパ浮腫とは、何らかの原因で、リンパの流れが悪くなり、手や足にリンパ液が多くたまって起こる慢性のむくみです。一旦、発症すると完全に治癒することは難しく、一生付き合うことになる場合が多い病気です。
原因
乳がんや婦人科がん、泌尿器科がんなどでのリンパ節の切除や、放射線治療、一部の薬物治療などによって、リンパ液の流れが悪くなることで起こります。その他生まれつきリンパ管の形成不全や機能障害が原因の場合もあります。
治療方法
保存療法:浮腫部分の圧迫や、圧迫下での運動、リンパドレナージ、スキンケア、体重管理などの日常生活管理を行います。
浮腫を軽減したり、悪化を防ぐ、進行のペースを抑えることができます。リンパ管の流れは障害されたままなので、完治させることは困難です。
外科的治療:リンパ管静脈吻合術、リンパ節・リンパ管移植
溜まったリンパ液を静脈に流すためのバイパスを作ります。新たなリンパ管の流れを作る手術です。
※当院では外科的治療は行っておりません。
(リンパ浮腫セラピスト 看護師 曽根崎 華子)