内分泌・代謝内科の取り組み

大分県立病院ニュース

2024年06月28日

 当科は糖尿病を主体とする代謝疾患、下垂体・甲状腺・副腎・電解質の異常など内分泌疾患の診療を行っています。外来では医療機関からのご紹介や検診での異常で受診される方が多く、入院では糖尿病の管理や合併症の治療を行い、内分泌疾患はホルモン負荷試験による評価や放射線科の協力のもと各種画像検査も施行しています。
 糖尿病診療では、1型糖尿病、妊娠糖尿病の若年者、肥満を伴う壮年者、他疾患を合併する高齢者など広い年齢層が対象となり、インスリン療法中の患者さんは多く、GLP-1受容体作動薬(注射、内服)を導入するケースも増えています。CGM(持続的血糖モニターリング)、インスリンポンプなどの先進デバイスを活用し、検診の二次検査はブドウ糖負荷試験など外来でのクリニカルパスを用いて効率化に努めています。糖尿病看護認定看護師、管理栄養士らによるセルフケア指導、栄養指導、糖尿病透析予防指導も継続して参ります。

 2022年11月から糖尿病による足病変の患者を対象に看護師によるフットケア外来を開始し、好評頂いています。また、毎月第3木曜日朝(8:45~9:00)には当科外来待合で「おはなしカフェ」を開催し、医師やスタッフが糖尿病などの自己管理に役に立つ情報を提供しています。
 かかりつけ医療機関で治療を続けながら当科での治療を並行する連携診療にも取り組んでいます。
 患者さん、ご家族、地域でのご要望に応えていけるように、医師、スタッフ一同努力して参ります。

(内分泌・代謝内科 部長 田中 克宏)

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