情報システム管理室
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情報システム管理室(兼任組織)のご紹介
情報システム管理室(兼任組織)は、室長、副室長、事務局との兼任事務職員数名のほか、委託会社SEが常駐する電算室から構成されています。
主な業務内容
- 各種経営資料データの収集と作成、分析業務
- 病院総合情報システムの立案、導入、構築、管理、運用
- 病院総合情報システムの定期改修
- 各種システムの動作監視、障害の1次対応
- 各部門システムの導入支援業務
- 院内職員のヘルプデスク業務
- 病院総合情報システムのネットワーク管理
- 業務効率化を目的としたシステム開発
- システムベンダーとの共同開発
各業務の進捗状況を確認する為、毎週火曜日に定例ミーティングを開催しています。
現状と今後の展望
医療分野におけるIT化は、急速に進んでいます。
絶えず新技術の動向に注視し、病院へ随時適用していく必要があります。
全ての環境にコンピューターが関係する時代となり、業務の専門化・複雑化に対応する必要があります。人員・組織等の見直し、ITを用いたシステム関連業務の効率化が喫緊の課題です。
主な適用事例について紹介します。
2011年 第1期 病院総合情報システムの導入
紙カルテから電子カルテへ変更するため、総合的な病院情報システムの導入を行いました。
(2002年からオーダリングシステム+紙カルテでの運用)
2013年 BCPバックアップシステムの導入
病院が保有する診療データが災害等で失われないように、外部のデータセンターへバックアップを行うシステムを導入しました。
仮に病院が倒壊した場合においても、主要な診療データの復旧が可能です。
2015年 紙文書の電子原本化
e-文書法の施行により、紙文書の電子保存(原本)が可能になりました。
当院では、2015年から同意書等の自筆が必要な書類に関して電子化しています。
専用システムによりスキャン後の電子データを原本としています。
2016年 ネットワーク設備の高速化・無線化
医療に関するデータ量は急激な増大傾向にあり、写真・動画等も多用されるようになっています。
将来的にネットワーク回線網の高速化が必須の展望となり、主要経路を10GB~20GBへ増強し、エッジスイッチまでギガビットラインを敷設しました。
また、Wi-Fi型医療機器の導入を考慮し、IEEE 802.11ac対応の無線アクセスポイントを全館に配置しました。これにより、院内すべてのエリアでWi-Fi型医療機器の利用が可能になりました。
2017年 最新のWEB型電子カルテシステムの導入
第1期のシステムの導入から6年が経過した為、第2期システムの導入を実施しました。
将来のIT技術は、ネットワーク(クラウド)が重要な要素となることが想定されるので、最新のWEB型電子カルテシステム[富士通社製:HOPE LifeMark-HX]を導入しました。(九州初の導入)
原理的には、自施設にサーバを設置しなくても、構築・運用することが可能です。
また、インターネットを通じたソリューション、AIを活用することが期待できます。
2017年 IoT化の推進
院内で利用するPHSを、スマートフォンへ変更しました。試行的な取り組みのため調整が必要な状況ですが、カメラ機能、患者認証機能、ボイスレコーダー機能、メール機能等多様な利活用が期待できる機器です。
防犯カメラシステムを、病院総合情報システムのネットワーク設備を利用して構築しました。
映像専用線が不要となり、コスト削減、利便性も向上しました。WEB化したことにより、原理的には不審者を自動検知するシステムなどを組み込むことが可能となります。
2021年 第3期病院総合情報システムの整備計画
定期更新に加えて、システムの長期利用や新型コロナをきっかけに社会での働き方や行動スタイルが大きくかわっていくDX化に対応できるよう整備計画を策定しています。仮想基盤(プライベートクラウド)の導入をはじめ、現状課題となっている「重症系部門業務の電子化」や「システム化による薬剤業務の抜本的見直し」、「院内運営に必要な医療外業務のDX化」を図る予定です。今後、1年程度かけて「第3期病院総合情報システム」を構築し稼働させる予定です。
2021年 医療外業務のDX化
医療業務以外の院内運営に関する業務は、現状、紙/帳票が9割以上となっています。自治体病院ならではの制約がありますが、第3期システム整備の一環として、種々のクラウドサービスや業務システムの新規導入、ベンチャー企業との共同開発により院内業務のDX化を強力に推進する予定です。(例:全会議室へのWEB会議設備を整備、職員用コミュニケーションアプリの開発、電子申請/決裁システムの導入、職員情報の一元管理システム導入、グループウェアの新規開発など)
業務効率化、医療の質・収益UPのためのカイゼン活動
企画班/情報システム管理室の独自活動として「カイゼン」活動を行っています。職員からの日々の報告や各部署からの要望の中で、病院全体の「業務の効率化」「医療の質向上」「収益UP」になりそうな案件を具現化することに取り組んでいます。トヨタ自動車などの製造業の「カイゼン」をお手本に、なるべく安価で費用対効果の高い案件から優先的に取組を行っています。備品の改修からシステム改修まで、幅広い視点で対応するように心がけています。本ページでは、当室の「カイゼン」事例について紹介しています。
カイゼン事例6:[診断レポートの未読対策システム新規開発] 2018年8月~19年10月頃
診断レポートの未読事故を防止するために、システム会社と共同機能開発を行っています。
・開発病院(当院含む)がプロトタイプを作成し、製品モデルは2019年中にリリース予定です。(富士通株式会社製の電子カルテ、及び部門システム)
・医療の安全性向上に大きく寄与することを目的としています。
カイゼン事例5:[病棟スタッフテーブルのカイゼン] 2018年8月~19年2月
カイゼン事例4:[マウス操作環境のカイゼン] 2018年3月~4月
カイゼン事例3:[外来用電子カルテカートのカイゼン] 2018年8月~11月
カイゼン事例2:[病棟用電子カルテカートのカイゼン] 2017年9月~18年7月
病棟用電子カルテカートのカイゼンを実施しました。
様々な理由で使い勝手の悪くなった「病棟用電子カルテカート」の改修を行いました。(詳細は掲載ファイルへ)
・天板改修
・側面へのワイヤーメッシュの取り付けなど
カイゼン事例1:[院内スマートフォン用メールアプリの新規開発] 2017年5月~11月
院内スマートフォン用に、メールアプリの新規開発を行いました(詳細は掲載ファイルへ)
・緊急を要しない連絡は、メールを利用してもらう。
・不要な電話を減らすことで、相手の業務を止めることを避ける。(作業効率の向上)