神経内視鏡下血腫除去術 前・後

診療は新生児から超高齢者までの脳神経外科疾患すべてを対象としています。脳卒中や脳卒中を来しうる疾患、頭部外傷、良性・悪性脳腫瘍、機能的脳疾患から脊椎脊髄病変、小児神経外科など、幅広い領域に及んでいます。
私達は常に疾患のみならず、全人的観点から患者さんにとって何がベストなのかを考え、患者さんとご家族の立場に立った診療を基本とし、レベルの高い最新の医療を提供することをめざしています。
当院は下記の施設認定を受けており、専門医の教育や研修医の指導・育成も行っています。
・日本脳卒中学会専門医研修教育病院
・日本脳神経外科学会専門医制度指定研修施設
・日本脳神経外傷学会認定研修施設

常勤医は脳神経外科専門医３名体制で、外来、入院診療を365日24時間で対応しています。また、大分大学医学部附属病院脳神経外科より１名招聘し毎週水曜日に外来診療を担当してもらい、かつ医療情報交換を密に行っています。
また、当科はチーム医療を主体として、スタッフ全員が全入院患者の診療に関わっており、常に最新/最良医療の提供に努めています。

髄膜腫や下垂体腫瘍をはじめてとする良性腫瘍に対しては、機能を温存した手術治療を行い、神経膠腫や転移性脳腫瘍といった悪性脳腫瘍に対しては、生命予後とQOLを重視した集学的治療を行っています。中枢神経系原発悪性リンパ腫は、病理組織確定診断の後、血液内科に化学療法を依頼しています。

外傷性頭蓋内血腫、脳挫傷、頭蓋骨骨折など、すべての頭部外傷疾患に対して、日本脳神経外傷学会のガイドラインに沿った診療を行っています。
また、全身外傷合併患者も救命救急センターと協力して24時間常時対応できる体制を整えています。
慢性硬膜下血腫は、脳脊髄液漏出症が先行する場合、安易な穿頭術で致命的な状況に陥ることがあるため、常に正確な診断に努め、治療をしています。

総合周産期母子医療センターや小児科とタイアップして、先天奇形（キアリ奇形、二分脊椎等）、水頭症をはじめ、新生児・小児神経外科疾患全般に対応できるようにしております。
三叉神経痛や片側顔面痙攣などの神経血管圧迫症候群は、的確な臨床/画像診断を行い、手術治療を積極的に行っており、良好な成績を得ています。
正常圧水頭症は、まず、画像診断とタップテストを行い、シャント手術(VP/LP shunt)を施行しています。